綿雪
聖なる夜

「……なあ、何であの時、逃げたの?」


「えっ?」


あの時?


って……


思わず水瀬くんを見る。


水瀬くんもわたしを見てたから慌てて顔を反らした。


それって……


「中2のクリスマスイブ……オレ……」


「あ、あれは……」


何も聞きたくなくて水瀬くんの言葉を遮った。




< 31 / 42 >

この作品をシェア

pagetop