宵闇
雨。
雨が降っている・・・。

ぼんやり窓から見つめて。

気がつかぬうちにまた頬から涙が伝う。

この何ヶ月何度となく泣いたのに

忘れられないのはなぜだろう・・・?

他の恋もした。

だけど、息が詰まるほど貴方を想うの。

だからこそ続かない恋。

貴方を忘れるために無理に恋をする。

カラダはついていっても心がついていかないんだ。

これは・・・違うってサインが出る。

特別に貴方が素敵とかいいとかじゃなかった。

どこが好きだったかなんて忘れた。

顔さえもうろ覚えになってきてるのに。

なのに・・・

アタシにもわからない。忘れられないんだ。

何度と泣くないても叫んでも・・・。

もし、雨が想い出を流してくれるなら、

想い出とともにアタシもキレイにまっさらにしてほしい。

ねぇ、お願い。

アタシから貴方の想い出をそっくりそのまま取り除いて欲しい。

雨よ。もし全てを洗い流してくれるなら・・・。


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