宵闇
激愛。
『アナタのような女性は初めてで戸惑ったよ。激しくて、俺の周りにはいなかったから。』

ベッドの中で抱きしめあいながらアナタはそう言った。

アタシは少し微笑む。

アタシは激しいのよ・・・と言いながらアナタのカラダに指を這わせる。

そう・・・アタシは何だって激しい。

感情の起伏も。

セックスも。

食べ物の好き嫌いも。

人の好き嫌いも。

アタシは何にだってストレートだ。

アタシを近くに感じてくれなくちゃ嫌なの。

アタシだけを考えて欲しいんだもの。

『アナタはなぜそんなに求めるの?』

吐息まじりに彼は聞く。

アナタのカラダに舌を這わせているから感じているんだろう。

『ねぇ、どう・・・して・・・?』

彼のカラダの一部はもうすでに反応している。

アタシは答えずに、彼の大切なものを指と舌で愛でる。

あぁ、愛しいの、たまらないの。

アナタのカラダはアタシだけのものなのよ。

彼の指もアタシの感じるところを探し出そうと必死になっている。

快感に満ち始めている彼の顔がスキ。

そうでない顔はキライ。

『はぁ・・・は・・あ』

彼の感じてる声がスキ。

彼の感じてない声はキライ。

アタシは、彼のものを愛でた後、自分から彼の上になる。

前に言ったでしょう?

欲しそうにして自分から上になってくるのがセクシーだって。

そう・・・アタシもそう思うのよ・・・。

アタシは激しく動く。

自分の快感のために激しく・・・激しく・・・。

アタシは完全に理性を失い、本能だけになる。

アタシのカラダは動きは、一生激しくなり止まることがない。

彼は本能のまま動くアタシを見ながら、

『やっぱり、アナタは激しい女性だよ。』

快感に満ちている声で言った。
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