小さな心と大きな手
夜中だったこともあり取り調べは、明日からになった。

人の寝息だけが響く拘置所の中。
目をつぶってみても眠ることなんてできなかった。

ふと、思い出すのは、勇輝の鳴き声。
ずっと耳元から離れない。

首を強く降っても、手で耳をふさいでも消えることは、なかった。

【勇輝。。これからいつでも幸せになれるから泣かないで。。】

そう祈るように心の中で叫んだ。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


だんだん空が明るくなる。。

夜が明ける。。

普通のことが普通じゃないとき、どうしてこんなに人は、不安になるんだろう。

今日は、何が起きるのか、寝むれないせいもあって怖くなる。

そして私の未来は、なくなったとこの世の終わりさえも感じた。

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