俺とアイツの関係






「脱がないの?」



ニッコリ微笑みながら言う健斗



意地悪め…




何も言わない、何もしようとしないわたしに健斗は



「俺が脱がせてあげるよ」




そう言いながら背中のファスナーに手を掛けた




わたしの心拍数は尋常じゃないくらい速くなっている




ドキドキで抵抗なんてできない





そして健斗はファスナーを下げていく




が、半分下げたところで手を止めた






「んっっ!」




そしていきなりわたしの唇を奪った





次第に深くなっていくキス…




頭がぼーっとしてきて、だんだん足に力が入らなくなってきて…




ガクッ




わたしは床に座り込んでしまった




どんなに足に力を入れようとしても立てない




頭もうまくまわらない




「俺のキス、そんなによかった?」




こんな時にこんな質問をしてくる健斗




その質問…図星だけど、到底そんなコト言えない





「何も出来なくなった奈々の代わりに俺が全部してあげる」









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