俺とアイツの関係
顔を手で覆っている健斗
「なんでもねぇよ」
いや、何でもないわけないでしょう
「あの…わたし何か変なコト言いました?」
「言った」
えぇぇ!?
健斗は顔を覆うのをやめてわたしを真っ直ぐ見てくる
そして悪魔の微笑みではなく本当の笑顔で
「お前は…なんでそう嬉しいコト言ってくれるかな」
「嬉しいコトですか?」
「嫉妬。」
「嫉妬…?」
「お前は女達に対して嫉妬してたの。」
嫉妬ですか…
「それが健斗にとって嬉しいんですか?」
「好きだからこそ妬くんだよ。奈々が妬いてくれたってコトはそれだけ俺のコトが好きなんだろ?」
そうですよ…
好きですよっっ。
「俺も奈々に寄ってくる男に嫉妬した。…特に東沢さん」
健斗がフイッと横を向きながら照れた顔で言う