俺とアイツの関係




「わたしは健斗の母、香織よ」




「はじめまして。城島 奈々です」




そう自己紹介すると



「改まらなくていいのよ。香織ママって呼んで♪」



「はぁ…」



元気な人だな





「わたし、娘が欲しかったのよ〜奈々ちゃんみたいな可愛い娘ができるなんてうれしいわぁ」




そういいながら香織ママはわたしがかけていたビン底眼鏡を外してみつあみをほどいてわたしの頭を撫でる




知ってるんだ…変装のコト



お母さんが言ったんだろうけど



なんか恥ずかしいな




わたしが俯いていると




「母さん、奈々さんが困ってるだろ?」




音楽室男が言う(←まだ名前で呼ばないんだ…)




「なによ健斗。わたしが奈々ちゃんにベタベタしてるのが嫌なの?」




わたしは香織ママに抱きしめられる



わたしどうすればいいんだろ…




「まぁまぁ。今からは二人の時間にしてあげましょ」




お母さんが言う




「わかったわ。じゃあまたね奈々ちゃん今度買い物でも行きましょ。健斗のコトなんでも教えてあげるわよ」





と言ってお母さんと香織ママは家から出ていった




嵐のような二人だな…




テンション高いし…




って今、音楽室男と二人きりだよ…







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