俺とアイツの関係
「送ってくださって、ありがとうございました」
「いえいえ、僕がいきなり告白をしてしまったせいで…遅刻ですよね、完全に」
「大丈夫ですよ。ちゃんと健斗と仲直りしますから」
そう言って学校へ入ろうとしたけど
「奈々さんっっ!」
東沢さんが車から降りてこっちへ近づいて来た
「どうかしましたか?」
「僕、あきらめませんよ」
「えぇぇっっ!」
もう、今日何回こう驚いただろう…
いきなりの宣言にわたしは言葉がみつからず。
「たとえ健斗君という手強い婚約者がいたとしても、隙さえあれば奈々さんを奪いにきますから…」