俺とアイツの関係








「百合?どうしたのこんな時間に」



確か百合の家には門限があったはず…



わたしがそう思っていたのがわかったのか
「親には奈々の家に泊まってくるって言ってきた」



それはいいけど…



百合はいつも人の目を真っ直ぐ見て話すのに今日は俯いたまま、目を合わせようとしてくれない。




「百合…顔をあげて?」




そう言ったらゆっくりと顔をあげてくれて





「奈々ぁぁ〜〜…」




百合の瞳から溢れんばかりの涙が零れた。










< 441 / 499 >

この作品をシェア

pagetop