俺とアイツの関係
もっと見せつけたいが為に奈々の肩を寄せた。
「健斗?」
奈々が不思議そうに俺を見つめるが、これは俺のもんだって見せつけてんだからな。
校舎に入る前、校門の方へ振り向き
「奈々さんには手を出さないでください…ね?」
ニッコリと笑い、釘を刺しておいた。
やっと、言えた。
堂々と居れる。
「何、顔赤くしてんの?」
そして何故か顔が赤い奈々。
「お、王子スマイルではないですか…。」
可愛いな…。
「でもさ、そんなに王子の方がいいか?」
なんなら一日くらいなら王子で居てやってもいいんだけどな。
「そんな訳は…」
「どっちの俺も見惚れちゃうでしょ。」