コイシイヒト



わたしが罪悪感で押し潰されそうになってるって思ったんでしょ?


だから、さっきわたしを抱かずに抱き締めてくれた。




ふふっ……そうだったよね。

いつも健史は、わたしをわかってるようでわかってない。

いっつも肝心なところで誤解する。


そう、そして言葉足らずなわたしだから、別れたんだもんね。







部屋から出るわたしたちは、

最後のキスを交わした。






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