囚われの王子様
重い足取りで廊下を歩いていると
ふと地下に繋がる階段の前で足を止める。

「ここは・・・」

良く昔地下で遊んでいたことがあった。
お城に遊び相手なんて居るはずもなく
ましてや外になんて出してもらえる
はずも無くて・・・
「あれ・・・」
私はふと思った。
「小さい頃の私は誰と遊んでいたのかしら・・・」
呟いてみたけど思い出せない・・・。
確かに誰かと遊んだ記憶はある。
でもだれだったかしら・・・
私はなにも思わず地下への階段を降りていった。
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