囚われの王子様
私は人形を元の場所に置いて
牢を出ようとした。

ふと後ろを振り返るとやっぱりあの
人形が無表情にそこに座っていた。

「こんな所で可哀想に・・・
あなたはもう自由よ。」

なんて語りかけても返事が有るはずも無い。

私はまた牢を出ようとした瞬間

声が聞こえた・・・。

「待てよ・・・」
「えっ??」


誰かに呼びかけられた・・・・
< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop