そして悪魔は二度微笑む【コラボ】
「かもしれませんね。私も人の死は見慣れていますが、アレを初めて見た時は吐きそうになりました。ですが、グラン様。戦力は強化しておいた方が宜しいかと」
ハーグレイがもう一つのファイルをグランに渡す。
「こいつは……」
「ベリル・レジデント……。一線級の傭兵で、犯罪組織の壊滅には意欲的な男です。娘が持っているマイクロチップの中身を知れば、間違いなく仕掛けてくるでしょうね」
グランは、目眩を感じた。何故こうも次から次へと問題が起きてくるのだ。
「傭兵を集めて周辺警護を強化しろ。それと……、ロングボウを一機こちらに回しておけ」
ハーグレイの目が驚愕に見開かれる。その様子を見てグランは口を開いた。
「悪魔のベリル……。聞いた事がある。不老不死と言う噂が出る程の男だ。並の火力ではこちらもただでは済むまい。それに……、電磁バリアとやらも吹き飛ばさにゃならんのだろ?」
「確かに……」
二人の男は目を合わせると、共に自嘲的に苦笑を浮かべた。
ハーグレイが退室した後、グランは二人の写真を見比べてみた。女の方は荒い画像の写真。男の写真はどこかから手に入れたのか、望遠カメラで撮影されたと見える。
こちらもハッキリとは写っておらず手ぶれも酷い。しかも、カメラの方を向いているという事は、撮影された事に気付いていたのだろう。
共に端正な顔立ちだと解る二人は、グランを射抜くような視線を写真越しに向けてくる。
グランはその視線に、先程地下室で感じた言いようのない悪寒がまた、背中を走り抜けるのを感じた。
ハーグレイがもう一つのファイルをグランに渡す。
「こいつは……」
「ベリル・レジデント……。一線級の傭兵で、犯罪組織の壊滅には意欲的な男です。娘が持っているマイクロチップの中身を知れば、間違いなく仕掛けてくるでしょうね」
グランは、目眩を感じた。何故こうも次から次へと問題が起きてくるのだ。
「傭兵を集めて周辺警護を強化しろ。それと……、ロングボウを一機こちらに回しておけ」
ハーグレイの目が驚愕に見開かれる。その様子を見てグランは口を開いた。
「悪魔のベリル……。聞いた事がある。不老不死と言う噂が出る程の男だ。並の火力ではこちらもただでは済むまい。それに……、電磁バリアとやらも吹き飛ばさにゃならんのだろ?」
「確かに……」
二人の男は目を合わせると、共に自嘲的に苦笑を浮かべた。
ハーグレイが退室した後、グランは二人の写真を見比べてみた。女の方は荒い画像の写真。男の写真はどこかから手に入れたのか、望遠カメラで撮影されたと見える。
こちらもハッキリとは写っておらず手ぶれも酷い。しかも、カメラの方を向いているという事は、撮影された事に気付いていたのだろう。
共に端正な顔立ちだと解る二人は、グランを射抜くような視線を写真越しに向けてくる。
グランはその視線に、先程地下室で感じた言いようのない悪寒がまた、背中を走り抜けるのを感じた。