空へ。‐夢の先‐
成二「…簡単な話だろ、俺らがそいつよりデカくなりゃいいっつーことだ、」




成二の言葉に、一気に静まり返った周り。




ひな「…………あ、そうか!」


紗姫「守りたいなら力をつけろ、てことね」


成二「…………上等だよ、」




隆「…そーいうことだ

やるなら同じ土俵でってな、」


蓮「よっしゃぁー!!そうと決まりゃ、ぜってービッグになんぞお前ら〜〜〜!!!!!」



「「「おぉ〜〜〜〜!!!!」」」



雪「じゃあ、今はひたすら稽古がんばるしかないってことね、」

詩歌「そうだね…」



賢人「あいつら変わり身はえーなオイ(笑)」

春男「ほんとだよ」

幸喜「でもさ、それほど龍くんのことが大切ってことだよ、」

奈々「うん、素直でいい子たちだよ」

ひな「ですね!」




蓮たちが騒いで、年上組が見守る。


あたしたちは、出会った頃よりもずっとずっと

絆を深めていた。




龍くんを守りたい気持ちが
大きくなっていく。



龍くん、もう少しだけ


待っててね。




あたしたち、すぐに追いつくから。



あたしたち1人1人に
笑顔や夢をくれたあなたに



たくさんのものを返せるように



いつか、中島さんたちと一緒に



あなたを守れるくらいに立派な役者になるから…。



だから、もう少し



もう少しだけ、あたしたちを信じて、待っていて。



あたしの、あたしたちの大切な大切な救世主。



今度はあたしたちが、あなたの救世主になってみせるから。
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