空へ。‐夢の先‐
紗姫「ただいま〜!」

唯喜「ただまぁ!」


玄関に入って唯喜と同じポーズでただいまのお知らせ。


…つか誰も答えてくれねぇ、寂しいな、おい。


しゃがんで唯喜が靴を脱ぐのを待ってると、上から声がした。



「おかえり。」



紗姫「…あり?恭也(きょうや)、何で?」

恭也「あれ」


隣の家の幼なじみであり笑喜のクラスメートである恭也が指差す方には…。



「お前なぁ!人んちのトイレつまらせといて何だその態度!」

笑喜「しょーがねぇだろぉ!離せよー!」


奥から糞ガキの笑喜と…仁喜の同級生、恭也の兄で大学生の悠太(ゆうた)の声がした。



恭也「笑喜がでっかいう○こして僕らんちのトイレつまらせた」


紗姫「…何やってんだアイツ、」


相変わらず恭也は愛想の欠片もない。


笑喜のバカ行動はいつものことだけど。





母「…紗姫〜〜〜〜〜〜〜!!!!???」




紗姫「??どうしたんだろ、」


唯喜「ままぁ!」


息なり奥から叫んだ母さんに、唯喜が心配して走った。



恭也「…また何か悪さしたの、」

紗姫「してねぇよ!」



学校から連絡?

遅刻の連絡はしょっちゅうだから慣れてるはず…。

あ、この前他校と喧嘩したからそのことかな。

でも喧嘩もしょっちゅうなんだけどな。



とりあえず、真相を確かめるべく
恭也と共にリビングに向かった。
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