空へ。‐夢の先‐
悠太「………章介には付き合ってる人がいた」
紗姫「…………、」
悠太「付き合い始めは本当に楽しそうで
よく彼女と出かけたり、プレゼントしたりしてたんだ」
紗姫「……その彼女と、何かあったの…?」
悠太「ああ。紗姫が寮に入った頃、章介は高校を辞めた」
紗姫「…………!?」
悠太「それから家にあんまり帰って来なくなって…
気づけば痩せて、飯もあんまり食べなくなるし…すぐに出かけるからろくに睡眠も取れなくて」
紗姫「……………」
悠太「それがつもりつもって…章介は病気になった。
その時に出てきたのが500万の借金の話だったんだ…」
紗姫「……500万…!?」
悠太「落ち着いてるときに話を聞くと、
高校辞めてから歳をごまかしてホストをやってたらしいんだ。
…彼女に相当な額貢いでたみたいで
そのために。」
紗姫「は…?」
悠太「よく聞けば、その子の親戚は凄い有名人らしくて
耐えられなくなった章介が別れようとすると
別れて自分のために貢ぐのをやめたら紗姫の夢を壊すって脅してきたらしい」
紗姫「…どういうこと…?」
話すのを躊躇って、うつむく悠太。
紗姫「ちゃんと話してよ…!?」
悠太「……それで…、
…それで、しばらくして病気になった章介をもう使えないって判断して
どこから持ってきたのか分からない借金を章介に押しつけたんだ、」
話し終わった悠太の顔は、ひどく悲しげで
あたしは放心状態だった。
紗姫「……章介はあたしのために病気になるまで頑張ってたの…?」
悠太「……………、」
紗姫「…そのために悠太は自分の夢諦めたの…?」
もう、何もかもがぐちゃぐちゃで、
うつむく悠太を見ていられなかった。
悠太「紗姫!」
気づくとあたしは、逃げ出していた。
紗姫「…………、」
悠太「付き合い始めは本当に楽しそうで
よく彼女と出かけたり、プレゼントしたりしてたんだ」
紗姫「……その彼女と、何かあったの…?」
悠太「ああ。紗姫が寮に入った頃、章介は高校を辞めた」
紗姫「…………!?」
悠太「それから家にあんまり帰って来なくなって…
気づけば痩せて、飯もあんまり食べなくなるし…すぐに出かけるからろくに睡眠も取れなくて」
紗姫「……………」
悠太「それがつもりつもって…章介は病気になった。
その時に出てきたのが500万の借金の話だったんだ…」
紗姫「……500万…!?」
悠太「落ち着いてるときに話を聞くと、
高校辞めてから歳をごまかしてホストをやってたらしいんだ。
…彼女に相当な額貢いでたみたいで
そのために。」
紗姫「は…?」
悠太「よく聞けば、その子の親戚は凄い有名人らしくて
耐えられなくなった章介が別れようとすると
別れて自分のために貢ぐのをやめたら紗姫の夢を壊すって脅してきたらしい」
紗姫「…どういうこと…?」
話すのを躊躇って、うつむく悠太。
紗姫「ちゃんと話してよ…!?」
悠太「……それで…、
…それで、しばらくして病気になった章介をもう使えないって判断して
どこから持ってきたのか分からない借金を章介に押しつけたんだ、」
話し終わった悠太の顔は、ひどく悲しげで
あたしは放心状態だった。
紗姫「……章介はあたしのために病気になるまで頑張ってたの…?」
悠太「……………、」
紗姫「…そのために悠太は自分の夢諦めたの…?」
もう、何もかもがぐちゃぐちゃで、
うつむく悠太を見ていられなかった。
悠太「紗姫!」
気づくとあたしは、逃げ出していた。