空へ。‐夢の先‐
スッと、仕切りを開けると
ビクッと震える、横になった小さな背中。
紗姫「…唯喜……?」
唯喜「…………うっ」
唯喜…泣いてるんだ。
あたしは、ゆっくりと唯喜の背中に近づいて座ると
よしよし、と頭を撫でる。
唯喜「…なんでさあねぇちゃんいなくなっちゃうの…?」
紗姫「……………、」
唯喜「…ぼくたちのこときらいだからいっちゃうの……?」
紗姫「…違うよ唯喜…、」
そっと、その小さな体を抱き上げる。
唯喜「さあねぇちゃんやだよぉ…!」
あたしの服をぎゅっと掴むと、泣き始める。
紗姫「ごめんね、唯喜…寂しくしちゃうね…」
唯喜「やだよいっちゃやだよぉ…」
紗姫「唯喜…あたし唯喜のこと大好きだよ。
唯喜だけじゃない。
じん兄ちゃんもるう姉ちゃんも、しょう兄ちゃんもまあ姉ちゃんも
お父さんもお母さんもみんなだーいすきだよ」
唯喜「じゃあなんで…、」
紗姫「あたしね、立派なお姉ちゃんになりたいの。
きっとね、きっと
唯喜がみんなに自慢できるくらい立派なお姉ちゃんになるよ。」
唯喜「りっぱなおねえちゃん…?」
紗姫「そう。
それにね、ずっとじゃないよ?
すぐに帰って来る。
いない間も、何回も帰って来るよ、唯喜に会いに来るから
だから
泣かないで?」
唯喜は…たくさんの不安を
こんなに小さな体で背負ってたんだね。
唯喜「………」
紗姫「あたしが立派なお姉ちゃんになれるように…唯喜応援してくれる?」
唯喜「……かえってくる?」
紗姫「うん、」
唯喜「ぼくや…みんなのことわすれない?」
紗姫「当たり前じゃんか」
唯喜「…じゃあおうえん、する…」
紗姫「…ありがとう、唯喜。
あたしが帰って来るころは、唯喜もお兄ちゃんになってるんだよ?
ちゃんとお母さんのお手伝いしてあげてね?」
唯喜「………うん!」
ずっと泣いてた弟は、やっと
笑ってくれた。
ビクッと震える、横になった小さな背中。
紗姫「…唯喜……?」
唯喜「…………うっ」
唯喜…泣いてるんだ。
あたしは、ゆっくりと唯喜の背中に近づいて座ると
よしよし、と頭を撫でる。
唯喜「…なんでさあねぇちゃんいなくなっちゃうの…?」
紗姫「……………、」
唯喜「…ぼくたちのこときらいだからいっちゃうの……?」
紗姫「…違うよ唯喜…、」
そっと、その小さな体を抱き上げる。
唯喜「さあねぇちゃんやだよぉ…!」
あたしの服をぎゅっと掴むと、泣き始める。
紗姫「ごめんね、唯喜…寂しくしちゃうね…」
唯喜「やだよいっちゃやだよぉ…」
紗姫「唯喜…あたし唯喜のこと大好きだよ。
唯喜だけじゃない。
じん兄ちゃんもるう姉ちゃんも、しょう兄ちゃんもまあ姉ちゃんも
お父さんもお母さんもみんなだーいすきだよ」
唯喜「じゃあなんで…、」
紗姫「あたしね、立派なお姉ちゃんになりたいの。
きっとね、きっと
唯喜がみんなに自慢できるくらい立派なお姉ちゃんになるよ。」
唯喜「りっぱなおねえちゃん…?」
紗姫「そう。
それにね、ずっとじゃないよ?
すぐに帰って来る。
いない間も、何回も帰って来るよ、唯喜に会いに来るから
だから
泣かないで?」
唯喜は…たくさんの不安を
こんなに小さな体で背負ってたんだね。
唯喜「………」
紗姫「あたしが立派なお姉ちゃんになれるように…唯喜応援してくれる?」
唯喜「……かえってくる?」
紗姫「うん、」
唯喜「ぼくや…みんなのことわすれない?」
紗姫「当たり前じゃんか」
唯喜「…じゃあおうえん、する…」
紗姫「…ありがとう、唯喜。
あたしが帰って来るころは、唯喜もお兄ちゃんになってるんだよ?
ちゃんとお母さんのお手伝いしてあげてね?」
唯喜「………うん!」
ずっと泣いてた弟は、やっと
笑ってくれた。