空へ。‐夢の先‐
龍「そういうことか」
紗姫「あんな不良どもよく集まったもんだね」
ジュースを飲みながら、美樹ちゃんの言ってることに想像がついた。
美樹「みんなに邪魔にされて…怖がられて…
先生たちも何もしなくて…
でも、みんな悪い人たちじゃないんです!!
あのメンバーの橋本くんってずっと1人だったんです
でも…成二がずっと声かけてやっと最近演劇部のメンバーになって…
そうなってからは少し笑うことも増えたんです!!」
一生懸命に、そう話す美樹ちゃんは
本当に今にも泣き出しそうで。
それを聞いてる龍くんはいつになく真剣な顔つきだった。
いくら悪ぶっても、
芯にある優しさは捨てられない。
成二はきっとそんな人なんだろう。
美樹「演劇部のメンバーは怖いけど…でもみんな本当は優しい人なんです。
だから…、だから誰が見捨てても
龍兄ちゃんだけは見捨ててほしくなくて…」
涙をこらえて俯いた美樹ちゃん。
たまらず声をかけた。
紗姫「大丈夫だよ、」
美樹「………、」
紗姫「…龍くんは見捨てたりしないよ」
龍「……紗姫、」
紗姫「…そんな人なら…あたしだってついて行こうと思ってないよ」
あたしが笑うと
美樹ちゃんは、強く頷いた。
龍「…何だよそれ、」
龍くんにも笑いかけると、龍くんも笑って
ぐっとあたしの頭に手を置いた。
龍くん、何となくあたしは成二の気持ちが分かる気がするんだ。
きっと自分の中の傷がギシギシと痛んで
自分が弱いのを分かってても前に進めない。
誰かが手を引きに来てくれるのをずっと待ってる。
だけど、1人で進めない自分が情けない。
そんな自分が嫌いで
でも、分かってても進めない、前が見えない
強くなれない。
だから、手を引いてくれる人が現れたら
素直になれない。
きっと、心の答えはもう出てるのに
心のままに動けない。
成二と似てる、昔のあたしは
少なからずそうだった。
紗姫「あんな不良どもよく集まったもんだね」
ジュースを飲みながら、美樹ちゃんの言ってることに想像がついた。
美樹「みんなに邪魔にされて…怖がられて…
先生たちも何もしなくて…
でも、みんな悪い人たちじゃないんです!!
あのメンバーの橋本くんってずっと1人だったんです
でも…成二がずっと声かけてやっと最近演劇部のメンバーになって…
そうなってからは少し笑うことも増えたんです!!」
一生懸命に、そう話す美樹ちゃんは
本当に今にも泣き出しそうで。
それを聞いてる龍くんはいつになく真剣な顔つきだった。
いくら悪ぶっても、
芯にある優しさは捨てられない。
成二はきっとそんな人なんだろう。
美樹「演劇部のメンバーは怖いけど…でもみんな本当は優しい人なんです。
だから…、だから誰が見捨てても
龍兄ちゃんだけは見捨ててほしくなくて…」
涙をこらえて俯いた美樹ちゃん。
たまらず声をかけた。
紗姫「大丈夫だよ、」
美樹「………、」
紗姫「…龍くんは見捨てたりしないよ」
龍「……紗姫、」
紗姫「…そんな人なら…あたしだってついて行こうと思ってないよ」
あたしが笑うと
美樹ちゃんは、強く頷いた。
龍「…何だよそれ、」
龍くんにも笑いかけると、龍くんも笑って
ぐっとあたしの頭に手を置いた。
龍くん、何となくあたしは成二の気持ちが分かる気がするんだ。
きっと自分の中の傷がギシギシと痛んで
自分が弱いのを分かってても前に進めない。
誰かが手を引きに来てくれるのをずっと待ってる。
だけど、1人で進めない自分が情けない。
そんな自分が嫌いで
でも、分かってても進めない、前が見えない
強くなれない。
だから、手を引いてくれる人が現れたら
素直になれない。
きっと、心の答えはもう出てるのに
心のままに動けない。
成二と似てる、昔のあたしは
少なからずそうだった。