空へ。‐夢の先‐
成二「……………、」

龍「……成二…、」

成二「……あんだけ言いやがったんだから
俺の“夢”聞けよ」

龍「…………?」





成二「…ぜってぇテメェより先にハリウッド行ってやるからな」





龍「…上等だよ、」


龍くんは、嬉しそうに笑った。

龍くんを少し睨んだあと、成二は初めての笑顔を見せた。



────ドキッ、



…あ?なんだ、今のドキッて。



龍「──町田さん、すみません、これで全員です!!!」


百合「え!?」

「はぁ!?ちょ、龍くんマジすか!?」


町田さんと共に、劇団員総リーダーになる賢人(けんと)くんが声を上げた。



龍「そういうことだ、5人増えたけど…まあよろしく頼むよ、賢人!」


賢人「えぇぇ…、」




そんな賢人くんを笑いながら、あたしたちは記者会見の会場に向かった。



蓮「さーきーちゃんっ!!」

紗姫「あ、えと…村田?、」

蓮「もう同じ劇団なんだし蓮でいいよー♪」

紗姫「ちゃれぇ…、」

蓮「ヒド!」





─────────…

ついに時刻になり、ドキドキして
里緒たちと緊張を分け合いながら入場した。



大勢の記者さんたち。

パシャパシャと大きな音がなる。



龍くんの丁寧な挨拶が終え、1人1人の自己紹介の番になった。


賢人「劇団員総リーダーをつとめさせていただきます、高井賢人、22歳です。

沢木さんのような立派な俳優になれるよう、これから頑張りますので

よろしくお願いします!!、」


「土田美和(つちだ.みわ)、22歳です!

これから劇団員として稽古を頑張ります!
よろしくお願いします」


「井本幸喜(いもと.こうき)、19歳です。
本当にこの場に立たせていただいてることが嬉しいです。

頑張りますのでよろしくお願いします」
< 65 / 125 >

この作品をシェア

pagetop