空へ。‐夢の先‐
紗姫「猫ちゃん!待って成二猫ちゃん!」

成二「あ?猫?」



少し前を歩いてた成二を呼び止めて
横をゆったり歩く猫の写メをとる。



紗姫「かっわい〜!!」

成二「猫なんか撮ってどうすんだよ、」

紗姫「携帯でスライドショー作るんだ♪

猫ちゃんだけで100枚!今ので32枚目」

成二「まだまだじゃねぇか」



そう言って
少しだけ笑った成二。


───…トクン。


静かに心臓が動いた。



紗姫「できたら見せてやるからね〜♪」


その心に知らないふりをして
成二の背中に追いついてまた歩き出す。


成二「気が向いたらな、」



そう言う成二の横顔を眺めた。


なんとなく、それを見てるとあたしの心がざわめく気がした。




何分か歩いて、
やっと着いた【CITY TO】というショッピングセンター。


成二「すげぇやっと着いた」

紗姫「よし、じゃあさっさと買っちゃお」



肉にジュース、他の食べ物などをそれぞれ探すあたしとカートを押す成二。



紗姫「この肉焼いたらマジうまいんだよ!」

成二「肉なんかどれも一緒だろ」

紗姫「一緒じゃないんだな〜これが♪

あたしが焼いてやるからこれにしよ!
安いし♪」

成二「じゃあ絶対お前が焼けよな(笑)」

紗姫「おう!約束さぁ♪」





そんな感じで、どれがいいとかこれがいいとか言って買い物して、

支払いと袋に詰めるのは成二に任せて

あたしは1人で今年の夏物の新作を見にファッションの階へ向かった。




紗姫(ヤバイヤバイ!ちょー可愛いこれ〜♪)


ちょっと見ると止まらなくなり、色んな店でファッションチェック。


そう、こうしてあたしは次に来たときに買うものを決めておく。




次の店に行こうと辺りを見回すと、誰かに肩を叩かれた。
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