空へ。‐夢の先‐
再生を押すと

最初は、共演していた俳優の菅原さんの語りから始まった。




菅原『ずっと自分の人生、平凡に生きてきたレスキュー隊員の俺が、あの夏見たものは

今まで考えもしないような大きな事故だった。』




穏やかな日常風景から、激しい事故現場へと移り変わる。




菅原『だれもが諦めた事故現場に、1人だけ
自分の命をかえりみず、駆け出した男がいた。』



龍くん演じる"進藤優"の背中がゆっくりと映る。




菅原『冷徹で無口、結果主義で決して笑顔を見せないその男は

最期まで、他人の笑顔のために駆けていった。



"救うべき命"を、背中に背負って…────。』




どんどん画面に吸い込まれていったあたしたちは

自然と無口になっていった。






そして、2時間半経ったころ。


あたしと美和ちゃんと幸喜くんは号泣。

男子たちも感動している様子だった。




紗姫「進藤死んでんじゃねーよー!!!(泣)」

美和「もうマジ泣ける〜〜〜〜〜!!」



菅原『進藤さん、俺はあなたの生き方を誤解して

あなたがいてくれた時に何も教えてもらうことができませんでした。



俺にはあなたのように
誰も泣かさないという強い生き方はできません。


でも…

俺はあなたの背中にいつか追い付けるように


救うべき命を二度と諦めません。


俺の胸に強く光り続ける"あなたの背中"というサインがある限り…──』




ラストは、この語りと共に夕焼け空に敬礼する菅原さん演じる"竹村圭太"の涙を流した笑顔だった。



よくある映画、というふうな映画なのにすごく泣けた。

やっぱりこれが俳優と監督と、あのチームの実力なんだ、と身に染みた。


< 75 / 125 >

この作品をシェア

pagetop