空へ。‐夢の先‐
紗姫「はぁ!?なにあんた怖い怖い怖い!」


成二「…………あ、」



あたしが叫ぶと
成二はあたしに気づいて少し動揺した。



成二「……は、発声の練習だよ」



そっぽ向いた成二の耳が、少し赤くなってて

それが何だか可愛くて笑えた。




紗姫「…そうだったんだ。

いいじゃん、教えてよ。



あたしもやりたい」




笑いかけると

成二も少し笑った。





ほんとにやる気なんだな、成二




今までとは大違いだ。




あたしたちは、澄んだ夜空に向かって叫びまくった。



気持ちが楽になった気がした。




でも、きっとそれは





となりに、成二がいたから。







君とあたし、変わり始めた世界で




満天の星空に




夢を誓った。
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