空へ。‐夢の先‐
春樹「ねぇ、沙也香ちゃん」
沙也香「はい?」
春樹「…龍と、…俺の話、聞いてくれる?」
沙也香「…はい、」
真剣な表情を察したのか、静かに頷いた沙也香。
春樹「…みんなが入寮した日、龍に電話があったのを知ってる?」
沙也香「ああ、はい。紗姫ちゃんから聞きました
…誰なんすか?」
春樹「…麗崎マリア」
沙也香「…え、…麗崎マリアさんって…、」
春樹「さすが俳優好き(笑)よく知ってるね
…そう、沢木の元カノさん」
沙也香「…………マジすか、」
春樹「うん。
沢木のあの事件は知ってる?」
沙也香「…詐欺のぬれぎぬの事件ですか…?」
春樹「そう。
…あの時沢木をハメたのは、その麗崎マリアなんだ」
沙也香「うそ!?」
春樹「…本当。
沢木はあいつのせいで無実が証明されるまで一年間、冤罪で刑務所の中にいた。
…まだ若手で力の無かった俺たちは
沢木を守ることができなかった…」
沙也香「…………」
春樹「…だから俺たちは力を付けてジッと待った。
今度は何があっても…仲間を守れるように…
…麗崎に負けないように。」
沙也香「…そうやったんですか…」
絶対許せん、そう呟く沙也香。
沙也香の頭に浮かぶのは、自分に初めて会いに来てくれたときの、龍の笑顔。
春樹「…今言ったことは劇団員の子たちに伝えてほしい。
…でもここからは、絶対に言わないでほしいこと。」
沙也香「…分かりました、」
春樹は、ずっと胸に閉じ込めてきたことを吐き出す気で
ぐっと目を閉じた。
沙也香「………大丈夫ですか?」
春樹「ああ、ごめん。
…俺が、沢木を守れなかったとき…
…ただの仲間じゃない感覚を自分の中に感じたんだ」
沙也香「はい?」
春樹「…龍と、…俺の話、聞いてくれる?」
沙也香「…はい、」
真剣な表情を察したのか、静かに頷いた沙也香。
春樹「…みんなが入寮した日、龍に電話があったのを知ってる?」
沙也香「ああ、はい。紗姫ちゃんから聞きました
…誰なんすか?」
春樹「…麗崎マリア」
沙也香「…え、…麗崎マリアさんって…、」
春樹「さすが俳優好き(笑)よく知ってるね
…そう、沢木の元カノさん」
沙也香「…………マジすか、」
春樹「うん。
沢木のあの事件は知ってる?」
沙也香「…詐欺のぬれぎぬの事件ですか…?」
春樹「そう。
…あの時沢木をハメたのは、その麗崎マリアなんだ」
沙也香「うそ!?」
春樹「…本当。
沢木はあいつのせいで無実が証明されるまで一年間、冤罪で刑務所の中にいた。
…まだ若手で力の無かった俺たちは
沢木を守ることができなかった…」
沙也香「…………」
春樹「…だから俺たちは力を付けてジッと待った。
今度は何があっても…仲間を守れるように…
…麗崎に負けないように。」
沙也香「…そうやったんですか…」
絶対許せん、そう呟く沙也香。
沙也香の頭に浮かぶのは、自分に初めて会いに来てくれたときの、龍の笑顔。
春樹「…今言ったことは劇団員の子たちに伝えてほしい。
…でもここからは、絶対に言わないでほしいこと。」
沙也香「…分かりました、」
春樹は、ずっと胸に閉じ込めてきたことを吐き出す気で
ぐっと目を閉じた。
沙也香「………大丈夫ですか?」
春樹「ああ、ごめん。
…俺が、沢木を守れなかったとき…
…ただの仲間じゃない感覚を自分の中に感じたんだ」