愛しの不良様☆
歩く度にギシギシ鳴る床をビクビクしながら歩く私。
そんな私に軽く笑う咲斗。
そんな凸凹な私達が着いたのは、他のドアよりも遥かに大きいドア。
何故かそのドアだけ綺麗。
咲斗はそのドアを戸惑うことなく開けた。
「あ、咲斗じゃん」
「え、後ろのちっこいの何?」
部屋に入ると二人の男の子が咲斗に話し掛けてきた。
確かに咲斗の後ろに居て私は隠れちゃってるけど!
ちっこいのって失礼・・・。
コンプレックスを言われて落ち込んだ私に気づいたのか、慌て始めたその人。
「あ、違っ!ちっちゃくて可愛いなって!・・・あ、ちっちゃくない!?」
自分でも何を言ってるのかわからなくなってきたみたいなその人。
咲斗はその人のことを気にもせずに何故かあるソファーに堂々と座った。