愛しの不良様☆
1章
笑わない女の子
羽川柚。
それが両親から貰った、大切な名前。
もういない、私の大切な両親。
雨の中、私の誕生日だからとケーキを買いに行く途中、事故にあってしまった。
幼かった私は、濡れて風邪を引いては困ると言われて、お留守番していた。
なんで、私だけ生きてるんだろう?
何回もそう思った。
泣くことしか、できなかった。
そんな私を、お母さんの妹。
叔母さんが引き取ってくれた。