愛しの不良様☆
「あー・・・。柚ちゃんはわからなくていいんだよ」
「えー・・・。咲斗、教えて?」
カズも教えてくれないんだったら、咲斗に教えてもらうもん。
「・・・無理」
「えー。なんでみんなして教えてくれないのさー」
別に教えてくれてもいいのに。
機嫌を損ねた私にいち早く気づいたのはやっぱりと言うべきか、咲斗だった。
立ち上がって私のもとへくると、ソファーに座っている私に合わせてしゃがむ。
すると、必然的に咲斗は私に上目遣いをする態勢になった。
男なのに、咲斗の容姿で上目遣いはそこら辺の女子よりも色気がある。
私の頬に熱が行くのがわかった。