愛しの不良様☆
「ねぇ、私は幸せになっていいのかな?」
伸ばした手をギュッと握りしめてそう呟く。
求めれば、私には幸せが手に入る。
でも、両親に罪悪感が芽生えるんだ。
そのことが、私に幸せを与えることを拒み続ける原因となるには充分すぎた。
呟いた言葉に返事が返ってこないのは、わかってる。
わかってるんだけど、言葉に出してる。
もし、誰かが聞いていたら。
きっと、私に答えをくれるはずだから。
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