愛しの不良様☆
誰かに、『幸せになってはいけない』。
そう言われたら、私はそれを受け入れる。
『幸せになっていい』。
そう言われたらなら、私はそれを受け入れる自信がない。
そんな、矛盾した考え。
しばらくこの体勢でいると、ギィッと古びた屋上の扉が開く音が聞こえた。
自然と、視線がそっちを向いた。
「・・・・・・お前、誰?」
綺麗な金髪をなびかせながら、彼は言った。
いやいやいや。
誰ってこっちの台詞なんですけど。