気になる背中



どう返していいかわからなくて、

わたわたとしていると、そんな私を見て大塚君はまた笑った。



「ごめんごめん、神崎焦り過ぎ。深い意味はないから気にしないで」


そう言って、私の頭をぽんと撫でた。




…お兄ちゃんにも同じようにされるのに、その時感じたのは、お兄ちゃんとは全く違う感覚…。





恥ずかしくて、

でも嬉しくて…


言葉に出来ない想いが溢れてくる…。


胸の奥がぎゅうってなる。



< 102 / 214 >

この作品をシェア

pagetop