気になる背中
どれぐらいそのまま泣いていたのかわからない。
気が付けば外は真っ暗で、
電気を付けていなかったせいで部屋の中も真っ暗。
夕食作らないといけないし、いい加減起きないと…。
そう思って体を起こしかけたその時、ドアをコンコンと2回ノックされた。
きっとお兄ちゃんだ…。
私は泣いた顔を見られたくなくて、返事もせずにまたベッドに体を伏せた。
「…澪、帰ってきてるのか」
ドアがゆっくりと開いてお兄ちゃんが私を呼んだ。
「寝てるのか…」
返事のない私にお兄ちゃんはそう呟いた。
ドアが閉じてから、私は溜め息を零した…。
私、なにやってんだろ…。
起きないとまたお兄ちゃんに迷惑掛けちゃうのに。
ほんと、
私ってダメな子…。