気になる背中



…そうして、佑香さんの家にお邪魔することになった。



大塚君がいることを考えると、すごく緊張。

けど、予想とは裏腹に、通されたリビングには大塚君の姿は無かった。



「もう陸ったら、メールしたのに…。

また寝てるな…」


佑香さんが頬を膨らませながらそう呟く。

そして、くるりと私の方を向いてこう言った。


「澪ちゃん、お願い!陸起こすの手伝って!!」

「…へ?」


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