気になる背中



「だからさ、たまにでいいから陸のこと助けてやって貰えないかな…?」

「…え?」

「陸はなんでも一人でやろうとするから…、なんていうか…心配で……

クラスとかでなにかあったら、陸のこと助けてあげて欲しいの」


佑香さんにそうお願いされて、私はすぐに頷いた。


私なんてなんにも役に立たないかもしれないけど、

…それでも、大塚君のためになるならって思った。



私が頷くと佑香さんは安心したように溜め息を吐いた。



「ありがとね。

…澪ちゃん呼んだの、実はこのことお願いしたかったんだ」


そう言って佑香さんは照れくさそうに微笑んだ。

それにつられて私も笑みを零した…。


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