気になる背中
…なんとなく気まずくて、
そのまま黙ったままでいると、大塚君がふいにぽつりと呟いた。
「あー…もう、すげぇ恥ずかしい…っ」
そう呟いた大塚君の顔は、布団に隠されていたけど、
…少しだけ見える頬は赤かった。
もしかして…
怒ってたんじゃなくて、照れてたの…?
そう思うと、急にさっきまでの気まずさは吹き飛んでしまい、私は笑みを零していた。
「えっと、なんていうか…すごく可愛かったよ…?」
「男に可愛いって…、神崎それ褒め言葉にならないから」
なんとか取り繕うとするけど、大塚君には拗ねたようにそう返されてしまった。