気になる背中


あの時の事をそう尋ねると、陸君は少し恥ずかしそうにこう答えた。


「んー…それもあるけど…、

あんな綺麗な子、夜遅くまで出歩かせたくないなって思って…」


そんな風に言われて、私は思わず笑ってしまった。

だってなんだか…


「…お父さんみたい」

「ちょっ、彼氏に向かって"お父さん"って!?」


お父さんみたいに思えて、くすくす笑う私に陸君は拗ねたように声を上げた。

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