気になる背中


「そいえば…」

「ん?」

「お兄ちゃんから、なんてメールきてたの…?」



お互いにちゃんと落ち着いた頃。

私は昼休みのお兄ちゃんのメールについて尋ねてみた。


すると私の言葉に陸君はびくりと小さく肩を跳ね上がらせた。


「…な…んで、澪がメールの事知ってんの?」

「えっと、お兄ちゃんと一緒に居たから…」

「それって、姉ちゃんも一緒だった…?

…もしかして、3人で俺のことからかったの?」


一斉に送ったメールのことを、そう拗ねたように尋ねられた。


私は答えづらくて言葉を詰まらせた。

だって、誰が陸君の一番か勝負していたなんて、恥ずかしくて言えるわけない…。



「澪…」

視線を逸らす私を、陸君が怒ったように呼ぶ。

その声に、私は恥ずかしながらも話すことにした…。



< 198 / 214 >

この作品をシェア

pagetop