気になる背中
「そいえば…」
「ん?」
「お兄ちゃんから、なんてメールきてたの…?」
お互いにちゃんと落ち着いた頃。
私は昼休みのお兄ちゃんのメールについて尋ねてみた。
すると私の言葉に陸君はびくりと小さく肩を跳ね上がらせた。
「…な…んで、澪がメールの事知ってんの?」
「えっと、お兄ちゃんと一緒に居たから…」
「それって、姉ちゃんも一緒だった…?
…もしかして、3人で俺のことからかったの?」
一斉に送ったメールのことを、そう拗ねたように尋ねられた。
私は答えづらくて言葉を詰まらせた。
だって、誰が陸君の一番か勝負していたなんて、恥ずかしくて言えるわけない…。
「澪…」
視線を逸らす私を、陸君が怒ったように呼ぶ。
その声に、私は恥ずかしながらも話すことにした…。