気になる背中
「そのメールがなかったら、澪がそこまで傷ついてるって気が付けなかったし…
さっきの教室移動の時だって、そのメールがなかったら…俺、澪のとこに行けなかったと思うんだ…」
そう話したあと、陸君は「ごめんな」ともう一度私に謝った。
陸君が悪いわけじゃないのに…
そう言おうとする私の言葉を遮るように陸君はこう言った
「今はまだ無理かもしれないけど、
俺…亮佑さん以上に澪のこと解りたい。
いつか、澪の一番になりたい…」