気になる背中
駅で待ち合わせして、
そこから学校まで一緒に登校。
しかも、手を繋いで。
そのせいでいろんな人から注目を集めてしまったのが、私は恥ずかしくて堪らなかった。
けど陸君が離してくれなくて、校舎に入っても手を繋いだまま。
結局そのまま教室にも一緒に入ってしまった…。
「えーっ!!陸、なんで神崎さんとっ!?」
「付き合ってんのっ!?」
教室に入るとクラスメイトの子たちの視線が一気に集まって、そんな風に驚くような声がいっぱい上がった。
びっくりした。
そしてなんだか怖く感じて思わず私が陸くんの方を向いた。すると陸くんは私を見返してにっと浮かべた。
…そして、
「俺、澪と付き合ってるから」
そう堂々と宣言した。