気になる背中
大塚君は帰り支度を始めて、私もそれに従うようにノートを閉じた。
なんだかすごく寂しいような、悲しいような、そんな気がした。
「ほら、帰ろう」
「う、うん」
帰り支度をすませると大塚君が私に声を掛けた。
私は頷いて、彼の後ろを歩く…。
いつもなら大塚君が歩幅を合わせてくれて並んで歩くのだけど、今日の大塚君はどこか早足で隣を歩くなんてできない。
追いかけるのがやっと。
前を歩く彼の背中を見て、なんだか少し寂しくなった…。