気になる背中
「んー。恋愛相談じゃなかったら、家族のこととか…?
お姉さんが澪のお兄さんと付き合ってるんでしょ?」
「あ。それかもしれない…!」
奈々子ちゃんに言われて、私は頷いた。
それなら私に相談っていうのも納得出来る気がする…。
…でも、私に相談するようなことって?
まさか佑香さんとお兄ちゃんの間になにか起こったとか…?
2人が喧嘩してるとか…?
まさか、別れるとか…!?
やだやだ!!そんなの絶対に嫌だ!!
いろいろ考えてしまうと、どんどん不安になってきた…。
「ちょっと澪、顔青いけど大丈夫?」
「だ、大丈夫…」
「なに心配してるか知らないけど、そんな深刻に考える必要ないよ?
話なんて聞いてみないとわかんないし、まったくどうでもいい話かもしれないし…」
「う、うん…」
奈々子ちゃんの言葉に、私は自分を落ち着かせる。
私が悩んでも仕方ないんだ。
どんな話かわからないけど、私に出来ることがあるなら精一杯大塚君に協力するんだ…。
そう自分に言い聞かせた。