★続★『逆高校デビュー』
ちらっと悠斗が私を見た。
「あ…ごめん。コ−ヒ−全部飲んじゃった…」
ぺっちゃんこになったパックを、両手で持って謝った。
「いいよ。今日帰りス○バ寄ろうな」
そう言って私の頭を優しく撫でた。
悠斗はさっきの上目女がかわいいと思った…?
ああいう女が、かわいいのか…
私は背がデカイし、
かわいい仕草もわからないし…
泣くと大量に鼻水でるし、
ストローズルズル鳴らしちゃったし。。
悠斗が空のパックを捨てようと、
私に手を伸ばした。
私もあの上目女みたいに、悠斗にかわいいと思われたい…
そう思って、
私に伸ばした悠斗の手を掴んだ。
「悠斗…」
そう言って、思い切って上目遣いで悠斗を見た。
悠斗は思いっきり顔面を真っ赤にして固まった。
「も……も……桃叶?」