キライ、の反対。
『‥岡田、おまえ花と帰んのか?』
遊くんの目には
私じゃなくて岡田くん
が映った。
『‥えーあー』
私は岡田くんの
腕を軽く引っ張った。
岡田くんはチラッ
と私を見た。
『あー‥うん。一緒に帰る。』
岡田くんは私の嘘に
付き合ってくれた。
『‥わかった』
そう言って遊くんは
帰っていった。
『‥いいの?』
岡田くんは私の方を
見て心配そうに聞いた。
「うん‥大丈夫っ!」
私は顔の横にピースを
作って笑顔を見せた。
『‥そ。
でもそんな泣きそうな顔
してたらほっとけなくなるから』
へ‥?
私泣きそうなの?