キライ、の反対。
「ごっごめん‥」
私は軽く涙を拭き取った。
『‥じゃ俺帰るわ』
ポンッと私の頭を
軽く叩いて岡田くんは
帰っていった。
私も帰ることにした。
遊くん‥
遊くんと一緒に帰らない
日なんて初めてだね。
遊くんが風邪のとき
学校休めばいいのに
私のために一緒に学校に
行ってくれたよね。
私が風邪のときは
遊くん1人で学校に
行ってたよね。
今の私みたいに
寂しい思いをした?
私の帰り道は遊くんの
家の前を通る。
でも遊くんはいつも
私の家の前まで送ってくれた。
遊くんの部屋には
明かりがついていた。
もう帰ってきてるんだ‥
そうだよね。
「遊くん‥」