キライ、の反対。
え‥?
「遊‥くん?」
そこには勢いよく
ドアを開けた遊くんがいた。
周りのみんなは
ザワつきだした。
『え?真壁くんじゃん』
『真壁くんだっ!』
『‥かっこいい』
遊くんはすごいモテる。
『ね、何で真壁がいるの?』
イッチャンは楽しそうに
聞いてくる。
「わ、わかんない」
遊くんはスタスタと
男子の輪の中に近づいて
いった。
『おい』
そして、岡田くんを
冷たい目で見た。
「ゆ、遊くん!?」
私の声は遊くんには
届かない。
『何だよ』
座っていた岡田くんは
遊くんの前に立った。