キライ、の反対。
『‥は?
俺がいつ花泣かしたんだよ』
そう言って遊くんは
グーに握った手を岡田くん
に振りかざそうとした。
私は咄嗟に遊くんの
もとに走って叫んだ。
「‥っ遊くん止めて!!!!!!」
ピタッと止まる遊くんの腕。
「‥っ何で?
何でそんなことするの!?」
私は泣きながら叫んだ。
『花ちゃん‥
ごめんな。俺のせいなんだよ。』
コウくんは私に申し訳
なさそうに謝って
話を続けた。
『俺昨日花ちゃんが
1人で帰ってるとこ見てさ、
そのこと遊馬に言ったんだよ。
そしたら遊馬さ、
花は暗いとこ怖がるのに
1人で帰らすとか何考えてんだ。
って言ってさ』