キライ、の反対。




よかった?


遊くんは肩の力が抜けたのか、
ベンチにもたれ掛かった。


「‥遊くん?」


『俺、花に嫌われたのかと思ってた』



き嫌われた?



「えっ?
ええええ!
私が遊くん嫌いに
なるわけないよっ!」



私は遊くんを見て必死で
言った。

遊くんはにこっと私に
笑いかけた。



『‥ごめんな?誕生日』

遊くんは困った顔を
して私に言った。



「‥ううん。
忘れるときだってあるよ‥」


私だってたまに
平日と休日間違えるとき
だってあるもん。
そうゆうものだよね‥たぶん‥




『あ~‥
そのことなんだけど』



そう言って遊くんは
右手で私の手を握って
左手はズボンのポケット
の中に入れた。



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