キライ、の反対。
左手をポケットから
箱を出して私の手のひらに
置いた。
『はい』
遊くんはにっこり笑う。
な‥なんか遊くんが
いつもと違うんですけどーっ!?
「な‥なに?」
『開けてみて』と言う
遊くんの言葉を聞いて
キレイに包まれている
箱を開けた。
「う‥うそ‥」
そこには私と遊くんが
前に出かけたときに
私が欲しいと言った
ネックレスがあった。
「ど‥して?
だって誕生日」
誕生日‥覚えてないって‥
『誕生日覚えてた』
へ?
じゃなんで!?
わかんないって言ったじゃん!?
『花が楽しそうにしてたから
イジメたくなった』