キライ、の反対。




『へー‥
あの真壁が‥ねぇ?
本当に忘れてたの?』


イッチャンはガムを
取り出して口に入れた。


「‥うん。
遊くんにとって私って
友達以下?」


イッチャンは私に
『ホイ』と言ってガム
をくれた。



『んー‥
私は真壁じゃないから
わかんないけど‥


一回さ、真壁から離れてみたら?』



「‥へ?」
私は噛んでいたガムを
ポロッと落としてしまった。



『ちょっ、汚い』と言って
ガムを拭いてくれたイッチャン
を横目にまだ私は開いた口が
閉まらなかった。



『花?大丈夫?』


私の目の前で手をユラユラ
するイッチャン。




< 4 / 25 >

この作品をシェア

pagetop