キライ、の反対。
それから時間は流れて放課後。
帰りもいつも遊くんと
帰ることになっていた。
『花、真壁来たよ』
イッチャンがドアの方を
指しながら私に教えてくれた。
「う、うん‥」
こっ断らなきゃ‥
一緒に帰れないって。
私は手をギュッと握って
ゆっくりと遊くんの方に
歩いて行った。
心のなかがモヤモヤとする。
遊くんを試すようなことを
してもいいのかな‥?
わかんないよ。
もしかしたらこうゆうことが
恋愛の駆け引きってやつ
なのかな‥?
そして、遊くんの前についた。
遊くんは当たり前の
ように何も言わずに
スタスタと前を歩いた。
「ゆっ遊くん!」