星ちゃんと凪
わからない。
星ちゃんは私を抱きしめたまま良かったって小さな声で言った。
そして、私の頭を優しく撫でながらあの可愛い笑顔で私に
「俺も好きだょ。」
と、言った。
私は急な展開にイマイチ現状を飲み込めない…。
星ちゃんは私の手を掴んでまた教室まで送ってくれた。
でも、教室の前で私の手は何もなかったかのように静かに放された。
「ん?どこ行ってたの、凪。」
ヒカルがぷくっと膨れた顔をして私を睨んだ。
「今日の放課後、良かったらバスケ見学に来ない?」
太一君が優しい笑顔で私を見ていた。